AIの活用

注目を集めるAI。

私自身も病害虫の発生をAIを活用して予測するというプロジェクトに、プロデューサーとして参画しています。

ここで改めて感じるのは、AIは「人」が作り上げ「人」が使うということです。

AIの基礎・基盤は、最初に「人」がしっかり構築していかなければいけないということです。

AIの基礎・基盤の構築に必要となるデータを、

どのように収集し、不足分をどのように自ら作成していくか、さらに本当に必要なデータは何なのかを十分に精査しなければいけません。

基礎・基盤がしっかり構築できれば、あとはAIの専門家とAI自身に任せてもよいでしょう。

さらに、このプロジェクトでは農水省の予算を活用していますので、国の考え方、生産現場の考え方、大学・県・企業の考え方がわかり、全体をうまくまとめていく手腕が必要になってきます。

国側のご指摘のまま進めていって、プロジェクトがうまくいくというものではありません。

また、大学・県・企業といった立ち位置の違う組織が多数かかわることになるので、プロデューサーは少なくとも行政的感覚と企業的感覚、研究開発の感覚(評価する側と評価される側の両者)が最低限必要になってきます。

このプロジェクトは実質まだ1年を過ぎたあたりですが、すでに生産現場への導入は視野に入っており、その後の展開についても検討がなされています。

プロデューサーとしての責任は非常に重いと感じますが、「ビジネスとしての成功」に向けて着実に進んでいます。

GAPを知らない!

日本農業新聞さんの1面の記事です。

農林水産省の調査で、流通加工業者の5割、消費者の6割がGAPを知らないと回答したとのことです。

流通加工業者が、自分たちが扱う農産物について、「食の安全」などに対する認識がこれほど低いというのはショックです。

しかし、それ以上に問題なのは、

GAP認証を受けた農産物の価格を上げるという「付加価値」をどのようにつけていくかが課題である、という論評です。

GAPは「よい農業の実践」であり、農家の経営改善を進めるための手段の一つです。

だからこそ、GAP(グローバルGAP)の目標は「持続可能な農業の実践」にあるのですが、そのことが理解されていないことの方が問題視されなければいけないと思います。

いかに自らの経営のリスクを小さくするか、食の安全、環境保全、労働安全にいかに対応していくかということです。

結果としてGAPに取り組む農家さんへの信頼が向上して、取引が有利に進むということはあると思います。

まず、「そもそもGAPとは何か」ということを、基本に戻って考える必要を痛感した記事でした。

バイオスティミュラントに注目?

最近、バイオスティミュラントに関する記事をよく見かけます。

肥料でも農薬でもないというのがうたい文句のようです。

説明を読んでいると、農作物が受けるストレスを緩和することにより、高品質化や高収量が期待できるということです。

実際に効果のある資材も出ているようですが、注意をしておく必要があります。

トータルの概念としてはわかるのですが、個別の資材を見ていくと「大丈夫なのかな?」というものもあるようです。

農薬なのかそうではないのかなど、はっきりしないままに進めていると大変なことにもなりかねません。

「適切な判断」のもとで販売されているものもあるので、これから活用しようと考えている農家の皆さんはよく注意してほしいと思います。

違法な行為として指導を受けたり罰則をかけられたりしてしまえば、信頼を失うことになってしまいます!

 

中国訪問で感じること

何回訪問しても、中国の活気には圧倒されます。

北京市内を走る車は、日本でいえばほとんどが高級車で、電気自動車も時々見かけました。

日本人に対する感情も何度行っても変わらず、日本語で話をしていても振り返る人はほとんどいません。

マナーの悪さを指摘する人もいますが、

マナーのよい人と悪い人は、現地に行けばすぐにわかります。

ビジネスにおいては、しっかりとした人間関係を築くのが重要です。

「真の友人」がいるかいないかで結論は大きく変わってきます。

私の場合も、この友人関係を基にして話を進めるようにしているので、あまり心配をしていません。

中国とのビジネスで不安があれば声をかけてください。

頻発!食品の回収

食品・農産物の回収があれば公表が行われます。

毎日多くの事件(?)がありますが、いまだに残留農薬基準値超過が原因で回収が行われているのは残念なことです。

でも、その中身をよく見てみると「おやっ」と思うようなものもあります。

それは、

回収対象の作物と農薬の組み合わせを見たときに、大きな疑念が出てくる事例です。

防除の現場を考えると、①農薬のラベルを見ずに散布、②登録されていない作物に故意に散布、ではないかと思われます。

いずれにしても農薬取締法違反で、罰則がかかります。

また、現場を回っていると、「えっ」と思う農薬の使用が多々あります。

少しでもこのような法令違反を少なくするために作成したのが、「法令違反リスクー農薬編ー」です。

自らのリスク、そして地域としてのリスクを小さくするためにも、一読いただければと思います。