AIの活用

注目を集めるAI。

私自身も病害虫の発生をAIを活用して予測するというプロジェクトに、プロデューサーとして参画しています。

ここで改めて感じるのは、AIは「人」が作り上げ「人」が使うということです。

AIの基礎・基盤は、最初に「人」がしっかり構築していかなければいけないということです。

AIの基礎・基盤の構築に必要となるデータを、

どのように収集し、不足分をどのように自ら作成していくか、さらに本当に必要なデータは何なのかを十分に精査しなければいけません。

基礎・基盤がしっかり構築できれば、あとはAIの専門家とAI自身に任せてもよいでしょう。

さらに、このプロジェクトでは農水省の予算を活用していますので、国の考え方、生産現場の考え方、大学・県・企業の考え方がわかり、全体をうまくまとめていく手腕が必要になってきます。

国側のご指摘のまま進めていって、プロジェクトがうまくいくというものではありません。

また、大学・県・企業といった立ち位置の違う組織が多数かかわることになるので、プロデューサーは少なくとも行政的感覚と企業的感覚、研究開発の感覚(評価する側と評価される側の両者)が最低限必要になってきます。

このプロジェクトは実質まだ1年を過ぎたあたりですが、すでに生産現場への導入は視野に入っており、その後の展開についても検討がなされています。

プロデューサーとしての責任は非常に重いと感じますが、「ビジネスとしての成功」に向けて着実に進んでいます。